8割の野球選手が誤解しているテークバックの仕方
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
前回の記事ではグローブ側の腕の使い方についてお話しさせていただきました。
今回は、テークバック時の投球側の腕の使い方についてお話します。
❏身体が開くのは投球側の腕が原因かもしれません!
身体が早く開いてしまう原因は、グローブ側の腕の使い方だけでなく、投球側の腕の使い方にも問題があります。
例えば、テークバックをしてからトップの位置を作る際に、はやく肩の外旋が生じてしまうと身体が開いてしまいます。
プロの選手でもトップ時に肩関節は外旋しますが、積極的に外旋しているわけではありません。
❏投球側も前腕は回内、肩関節は内旋
前回の記事でグローブ側の腕は「前腕は回内、肩関節は内旋する」と述べました。
実は投球側の腕も同じです。
みなさんのイメージはどれだけ肩が外旋し、胸を張った姿勢を作れるかが重要だとお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかし、先程も述べたように積極的に外旋しているわけではありません。
肩関節の外旋は投球側の腕に慣性の法則が働いた結果自然となるのです。
金子千尋投手を例に見ていきましょう!
この段階ではボールの側面が見えています。
ボールの側面が見えなくなるほど前腕が回内し、連動している肩関節も内旋します。
肘が上がっていく段階でも前腕の回内、肩関節の内旋は変わっていません。
トップの位置です。この段階でも前腕の回内と肩関節の内旋をギリギリまで保持しています。
体幹が回転しはじめるのにつられて右肩は自然と外旋します。しかし、この時のポイントは前腕を回内位に保持しているということです。本人のイメージでは恐らく、積極的に外旋させようとしているわけでなく、ギリギリまで前腕の回内、肩関節の内旋を保持しようとしていると思います。
ボールがはっきり見えるほど前腕は回内位を保持しています。しかし、体幹がさらに回転するため肩関節は先程より外旋します。
ようやくここで前腕が回外、肩関節が最大外旋位となります。
先程も述べたように金子投手は積極的に前腕を回外、肩関節を外旋しているのではなく、ギリギリまで前腕の回内、肩関節の内旋を保持しようとしています。
これにより、身体が開くことなくテークバックができます。
❏まとめ
投球側の腕の使い方は「前腕は回内、肩関節は内旋」するイメージがとても重要です。
肩関節の最大外旋を作ろうとなしなくても、ボールが頭部の後ろに残ろうとする「慣性の法則」を使うことができれば自然と最大外旋は生じるのです。
はやく外旋が生じてしまうと身体も開き、スピードの低下とコントロールの悪化が生じてしまいます。
また、テークバックで前腕の回内・肩関節の内旋に加えてある部分の運動を少し意識するだけでリリース時の指のかかりが驚くほどよくなります。
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