骨盤はインパクト後に軌道変更する
こんにちは。
RANGE body 代表トレーナーの室田です。
今回は、バッティング動作での骨盤の動きについてお話します。
❏骨盤の動き
バッティングの動作指導をしている中で、着地足の股関節に体重を乗せようとして後ろ側の骨盤が落ちたままフォローをむかえる選手が多く見られます。
✕:良くない例
これだと骨盤の回転が途中で止まってしまい、後半は上半身だけのスイングになってしまいます。
❏骨盤の動きはインパクト後に軌道が変わる
大谷選手のバッティングの画像を見てみましょう。
次に骨盤の部分だけ抜き出します。
回転初期
後ろの骨盤が下がりながら回転します。
インパクト
インパクトではバットに力が伝わりやすい角度になっています。
フォロー
フォローでは骨盤が上向きに動いています。
次にアーロン・ジャッジ選手のバッティングを正面から見ていきます。
回転初期
インパクト
フォロー
インパクトを境に軌道が変わっています。
❏骨盤が軌道変更するメリット
はじめにも述べたように骨盤が軌道変更せずにフォローをむかえると、骨盤の進んでいく方向と手首を返す方向が違ってしまうので手打ちになります。
骨盤が軌道変更できると、骨盤の回転する力で自然と手首が返る感覚がでてきます。
また、ヘッドも立つようになります。
骨盤から手首までが連動した状態を保てると、腹圧が入ったままスイングをすることが可能になるのでボールに飛距離が出ます。
また、筋力による力任せではなく、身体の構造でバットを振れるようになります。
❏トップレベルの選手ほどフォローで後ろ肩が上がる
正確には肩だけでなく、後ろの骨盤が軌道変更により上がっているためでもあります。
王さんといえばこの独特のフォローですね。
世界のホームラン王は骨盤を使いこなしています。
アーロン・ジャッジ
右打者のお手本です。
細身の身体でもホームランが打てたのは身体の構造で打っていたためです。
柳田 悠岐
柳田選手がYou TubeでV字スイングを推奨していましたが、V字の軌道で振ることで骨盤の軌道を変えやすくなります。
坂本 勇人
右打者ですが、しっかり振り切れていますね。
右打者は、左打者と比較するとしっかり振り切った後は一塁に走るのがやや遅くなります。
しかし、振り切れるということは、骨盤の軌道変更を行いやすいです。
なるべく早く一塁に向かおうとして、最後まで振り切らないスイングを繰り返してしまうと好打者にはなれません。
右打者でも最後まで振り切りましょう。
❏骨盤を軌道変更する方法
まずは、動作のイメージを正しく持ち、それを実現できる身体を作ることです。
そのためには、仙腸関節や足部の正しい使い方を習得しましょう。
今後、仙腸関節や足部についてのブログも掲載します。