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首を治すには「らせん」を知る

 

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こんにちは。

 

RANGE body 代表トレーナーの室田です。

 

今回は首の動きを良くする方法です。

 

首が使いこなせると頭蓋骨が水平に保てるようになり、全てのパフォーマンスが向上します。

 

今回は首の筋肉の中でも「板状筋」についてお話します。

 

 

 

❏板状筋はこちらの2つ

 

・頭板状筋

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【起始】項靭帯、C4〜T3の棘突起

【停止】乳様突起、上項線の外側

【作用】頭部の支持、同側回旋

 

 

・頚板状筋

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【起始】T3〜T6の棘突起

【停止】C1〜C3の横突起

【作用】同側回旋

 

 

 

❏板状筋の動きが制限されると?

 

2つの筋肉の動きが制限されると

 

  • 頭が前に落ちてしまい、猫背になる

 

  • 首が回しにくくなる

 

  • 寝違いやすくなる

 

という症状が生じます。 

 

 

 

❏板状筋を自由に動かす

 

板状筋を自由に動かすには以下の筋肉とのバランスが重要です。

 

・菱形筋群

 

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・前鋸筋

 

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・外腹斜筋

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では、なぜこれらの筋肉が大切なのかをお話します。

 

 

 

❏らせん構造で身体を支える

 

上記した筋肉をすべて繋げるとこうなります。

 

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筋肉の走行が一本の道のように「らせん型」に繋がります。

 

次に、骨格を外します。

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綺麗な「らせん構造」で、何処かアートのようですね。

 

人体はこの「らせん構造」により体幹から首を支えているのです。

 

 

 

❏首の動きをよくするには?

 

板状筋の動きを良くするには、上記した筋が癒着なく連動する必要があります。

 

私の臨床経験で特に多いのは、菱形筋や前鋸筋が肋骨に癒着していることです。

 

また、猫背になることで外腹斜筋が短縮し、前鋸筋から板状筋までが引っ張られるパターンもあります。

 

 

 

❏調整方法

 

緩めたい板状筋側と逆方向に首を回します。

 

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右の板状筋 ⇨ 左に首を回す

 

左の板状筋 ⇨ 右に首を回す

 

ここから猫背と反り腰の人で調整する方向が変わります。

 

 

【猫背】

 

図のように前鋸筋のあたりに両手を当てます。

 

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次に、肋骨の上を前鋸筋が滑るイメージで矢印の方に動かします。

 

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ポイントは肋骨はなるべく動かさずに、前鋸筋と肋骨間の癒着を剥がすようにします。

  

 

【反り腰】

 

反り腰の方は図のように両手を当てます。

 

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次に、矢印の方向に動かします。

 

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前鋸筋を腹筋が収縮する方向に動かします。

 

反り腰の方は、背筋で身体を支えますが、この調整で腹筋が入るようになります。

 

 

 

❏首からの波及

 

板状筋を緩めることで前鋸筋の動きが良くなり、五十肩などの症状の改善も可能となります。

 

この繋がりを理解するだけで多くの症状を改善することができますので、ぜひ行ってみてください。

 

 

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