肘下がりは「窓拭き」で改善する
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体動作改善指導者の室田です。
今回は、野球・バレーなどで重要視される「肘下がり」についてお話します。
❏肘下がりとは
まず、肘下がりの定義についてお話します。
ゼロポジションという言葉をみなさんご存知でしょうか。
ゼロポジションとは、上腕骨と肩甲骨の肩甲棘と呼ばれる部分を結んだ線が一直線になることを言います。
このポジションは肩関節にもっとも負担がかかりにくいと言われています。
ボールを投げたり、スパイクを打ったりする際に、このポジションを作れるかが怪我のリスクを減らし、動作の効率をあげるカギとなります。
このポジションがうまく作れないと肘下がりが生じてしまいます。
❏なぜ肘下がりが生じるのか
肘下がりが起こる原因はたくさんあります。
トップの位置をつくる前後の動作が良くないと必然的に肘下がりは生じます。
もしくは、脳が正しいゼロポジションの位置を記憶できていない可能性があります。
その中でも今回は、このゼロポジションの位置の記憶についてお話します。
❏大脳基底核・小脳が動作を記憶する
大脳の中にある大脳基底核は大ざっぱな動作の記憶をします。
小脳は細かい動作を記憶します。
より正確にゼロポジションの位置を記憶するためにはとくに「小脳」で記憶する必要があります。
❏ゼロポジションを脳に記憶する方法
ゼロポジションを記憶するのに最も良い方法は「窓拭き」です。
顔より高い位置の窓を拭くようにし、ある程度長い時間行います。
顔より高い位置の窓拭くことにより、ゼロポジションが作れます。
また、長い時間行うことにより、肩が疲れないよう楽な位置で行おうとするため、動作の効率のよいゼロポジションに自然とに入ります。
「窓拭き」を習慣づけて行うことで小脳にゼロポジションを記憶させ、実際のスポーツ場面でもできるようになります。
パフォーマンスも向上し、窓も綺麗になる!笑
なんてお得なのでしょう!!!笑
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患者様は触られただけでその人が本物のセラピストかどうか分かる
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体改善指導者の室田です。
今回は、施術者向けの記事となります。
❏触られただけでその人が本物セラピストかどうか分かる
美容院に行った際に、頭部・肩などのマッサージをしてもらいました。
髪を切った後にマッサージをするのはその店の決まり事なのでしょう。
以前も一度行ったことのある美容院だったので今回も決まり事だから仕方なくマッサージをするのだろうな。と思っていました。
ちなみに以前は、ただ頭を触られて、肩をトントンされるだけでした(笑)
「そしたら始めていきますね」
と言われてどんな触り方をするのだろうと思って楽しみにしていました(笑)
まずは頭頂部に手を当て頭皮を牽引するようにしてマッサージをされました。
心の中で「頭皮を狙ってるなー」と感じてました(笑)
次に手の位置は変えず、力の伝え方を変えることで首まで牽引されました。
「おー、今度は同じ手の位置から首まで攻めてきたか!」(笑)
その後、いつものように肩を適当にトントンされるのかと思って待っていました。
しかし、その方のトントンは只者ではありませんでした。笑
どのように素晴らしいかというと、肩を叩くことで腰・臀部まで振動が伝わるようにしてくださいました。
普通、肩を叩くことで腰・臀部まで振動を入れようとしたらたいていの方が強く叩くと思います。
その方は適度な力の「加減」と「伝え方」がわかっており、また、肩だけを狙ってトントンしているわけではないんだろうなと思いました。
おかげで肩と腰のラインがうまく繋がりました。笑
また、美容師の方がよくされているこのトントンの仕方!
うまく振動が伝わるようにできてますね!笑
話は戻りまして、 施術を受ける側は相手がどこを狙ってるのか感じ取ることができます。
つまり、患者さんはその人が本物のセラピストなのかどうかは知識がなくてもなんとなくわかってるかもしれないですね。
❏どこから触っても治すことができる
例えば、左足部の動きがあまりよくない方がいらっしゃるとします。
多くの方は左足部やその周囲にアプローチをするでしょう。
しかし、左足部にアプローチしなくても治すことができるのです。
頭部・右手・右足など様々な部分からアプローチをして左足部を治すことだって可能です。
❏どうしたらその方法を習得できるの?
まず、大事になるのは施術者の「手」です。
目で見なくても手から相手の情報を感じ取ることができます。
そのための絶対条件は、「手の力が抜けている」ことです。
手に力が入っていると相手の情報を受け取ることができません。
次に、「圧のかけ方」です。
アプローチしたい場所との距離や深さによって圧のかけ方を変え、狙ったところを治療します。
おおまかにいうとこんな感じですが、まだまだ条件はあります。 知りたい方はぜひ、直接ご連絡いただくか、セミナーに来てください(笑)
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オスグッド・シュラッター病の予防と対処法
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
今回は、オスグッド・シュラッター病について予防・対処法についてご紹介します。
❏オスグッド・シュラッター病とは
脛骨粗面と呼ばれる筋の付着部が剥がれる成長期に多いスポーツ障害の一つです。
骨の成長に筋の成長が追いつかないことで生じます。
割合としては男子に多く発症します。
特にバスケットボールやバレーボールなどのジャンプ動作が多いスポーツをしている人によく見られます。
また、サッカー選手なども多く発症します。
学校での体育以外はしていないスポーツレベルの低い方でも発症する場合があります。
❏どうしたらオスグッドを予防できるの?
上記したように、ジャンプの着地動作や大腿四頭筋の過活動によりオスグッドは生じます。
予防法としては、大腿四頭筋の活動量を減らしてプレーすることをおすすめします。
以前のブログでもご紹介させていただいたように、大腿四頭筋にはブレーキの作用があります。
以前のブログ↓
日本人と外国人選手のプレースタイルの違い http://murochan.hatenablog.com/entry/2016/05/27/065010
また、ブレーキに加えてジャンプしてから着地の際にも強く活動します。
少しでも大腿四頭筋の過活動を防止するには、「股関節」をよく使うことがポイントです。
例えば、走る時も膝でブレーキをかけて走るのではなく、股関節を使って後ろに蹴りだすように走ります。
これを実現するために、大腰筋をしっかり使います。
お腹の中に足の付根があり、そこから足が動くようなイメージで行います。
次に、着地の際は、衝撃を「膝」で受け止めるのではなく、「股関節」で受け止めるようにします。
このように(笑)
❏オスグッドになった時の対処法
オスグッドになってしまった時は、まず安静に生活しましょう。
骨が剥がれた状態で大腿四頭筋を使い続けてしまうと痛みが増すのはもちろん、骨形成がうまく行かずに今後の選手生命を大きく左右します。
ある程度痛みが落ち着いてきたら「歩く練習」から行います。
ポイントは、膝をつかって歩くのではなく、「股関節」を使って歩きます。
上記したように大腰筋を使うイメージで、お腹の中に足の付根があるイメージです。
もちろん人によって成長は個人差があり、いくら予防しても難しい場合もあると思いますが、できるだけ症状を軽減し、将来も活躍できるようにプレーしてほしいです。
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姿勢を良くしたかったら腹横筋を鍛えよ!
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
今回は、姿勢が悪かったり、腰痛がある方にきく効果的な体操法をご紹介します。
❏姿勢を良くするためにコルセットを装着せよ!
コルセットとは腰痛などがある方が、腰椎を固定するために装着するものです。
また、猫座などの姿勢も矯正してくれます。
ですから、普段からこちらを装着してください!!
というのは冗談です(笑)
ずっとコルセットつけるのはしんどいですもんね!
❏実はみんなコルセットをつけている?
実はみなさん生まれたときから体内にコルセットをつけているのです。笑
それは「腹横筋」という筋肉です。
筋の走行を見るとコルセットと同じように付着していますね!
❏腹横筋を鍛えよ!
腹横筋は体内でも深層にあるインナーマッスルです。
主に鍛える方法は、お腹を凹ませたり、深呼吸をすることです。
しかし、お腹を凹ませる方法は、アウターが働きやすいので「深呼吸」が一番良いと思います。
深呼吸を行う際のポイントは、へその2〜3cm下に空気を入れるように吸い込みます。
息を吐く時は、なるべくアウターを使わないようにできるだけ「力を抜いて」吐きます。
❏腹横筋を鍛えると他にもこんな効果が!!
腹横筋がうまく使えるようになると、中にある腸まで動くので血流が良くなり、腸内活動も良くなります。
また、腹圧が高まるとスポーツ場面でも下半身からのエネルギーが伝達できるのでスポーツ選手も鍛えてほしい筋肉です。
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全てのスポーツ動作でカギとなる「大腰筋」
こんにちは。スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
前回の記事では、野球での大腰筋の重要性についてお話させていただきました。
前回の記事↓
http://murochan.hatenablog.com/entry/2016/06/05/150401
大腰筋はなんと、どのスポーツでも重要なのです。
❏実は野球だけではない!
・サッカー
右の大腰筋がしっかり伸張されています。
この伸張された張力で一気にボールを蹴りだしています。
・フェンシング
両者ともに大腰筋が伸張されています。
大腰筋の柔軟性があることで、より前に上体をすすめることができ、ポイントを奪いやすい姿勢ができます。
・バレーボール
骨盤よりも両大腿が後ろにあり、大腰筋が伸張されています。
伸張された大腰筋が一気に収縮する反動を使って、鋭いスパイクを放ちます。
❏全てのスポーツで重要となる大腰筋
3つのスポーツを例にあげましたが、全てのスポーツで大腰筋は重要となります。
もっと言うと、スポーツだけでなく、人間の動作全てにおいて「大腰筋」は重要になるのです。
❏どうしたら「大腰筋」が使えるの?
大腰筋をうまく使えるようになるには、身体の動かし方の「コツ」があります。
その「コツ」を知りたい方は、ぜひ指導・施術を受けてみてください!
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球速を上げるカギは「大腰筋」
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
今回は、球速を上げる鍵となる「大腰筋」についてです。
❏大腰筋とは
大腰筋は、12番目の胸椎から4番目の腰椎から起始し、大腿骨の内側にある小転子と呼ばれる部分に付着します。
作用は、腰椎の前弯、股関節の屈曲です。
腰椎の前弯は、腰を反る動きのことです。
股関節の屈曲とは大腿を前方に持ち上げる動きです。
屈曲の反対は伸展といい、大腿を後方に持ち上げる動きになります。
❏「着地」側の大腰筋の役割について
着地足の大腰筋は、ステップ時にできるだけ「伸張」されることが求められます。
ステップ時に大腰筋が伸張されることで、筋の戻ろうとする張力が働き、その後の骨盤の回転が一気に行われます。
もちろん張力で戻ろうとするだけでなく、筋自体の収縮も必要なので、大腰筋には柔軟性に加え「強さ」が求められます。
これができることで球速アップに繋がります。
❏「軸足」側の大腰筋の役割について
軸足側の大腰筋にも「柔軟性」と「強さ」が求められます。
ステップ時に大腰筋の「柔軟性」と「強さ」が乏しいと上体を起こすことができなくなります。
上体を起こすことができないと背筋群が使えなくなるので、球速の大幅な低下やコントロールの悪化に繋がります。
❏どうしたらうまく「大腰筋」が使えるの?
ストレッチやドリル、筋力トレーニングなど、様々な方法があると思います。
私はどれをやってもいいと思います。
しかし、重要なのは「どこを起点に運動するか」です。
珍しく太字で赤色にしてみました(笑)
人間には、運動の起点があります。
それは、筋の付着部ではありません。
身体を自在に動かすための「コツ」があるのです。
そのコツを知りたい方は、ぜひ指導を受けてみてくだい!
確実に改善してみせます。
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「服」は人生を左右する
こんにちは。 スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
今回は、普段身に着けている「服」が身体にどう影響するかを考えます。
❏服は身体的・精神的に作用する
おしゃれとして着る服
仕事として着る服
家で過ごすための楽な服
服はその場面によって身体的・精神的に作用する力があります。
❏身体にあった服を着る
身体にあった服を着ると身体が緩みます。
身体にあった服とは、サイズ感・生地の素材・重さなどが関係します。
おしゃれだけで服を選ぶのではなく、たまには着ていて楽な服を選ぶのを良いかもしれません。
❏帽子で重心をコントロールする
帽子のつばを前にするか後ろにするかだけでも頭部の重心が左右されます。
つばを後ろにすると、後ろ側に重みがかかるためそれを持ち上げようと自然と顎が引けます。
普段から顎が上がっている人はつばを後ろにして、重みを感じてバランスを取ってみると良いかもしれません。
❏麻痺は着る服で改善できる
麻痺の方は自分の身体の位置や感覚がわかりにくくなっています。
自分の身体がわかりにくい方は、服を着ることによってボディーイメージを形成できるので、麻痺が改善できます。
また、上肢をタオル等で擦ることで摩擦を生じさせ、服を着るときに袖を通すような感覚を入れると自然と上肢が伸展します。
服は麻痺を改善するいいきっかけになります。
❏服には無限の可能性
服は一生着用するものなので、人生は服によって左右されると言っても過言ではありません。
身体が緩むような服を開発してみたいです(笑)
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