右打者と左打者のテークバックの違い
こんにちは。
スポーツ動作改善・身体専門トレーナーの室田です。
今回は右打者と左打者のテークバックの違いについてお話します。
なぜ右打者と左打者でテークバックに違いがあるのか?
なぜ違いが出るかというと大きくは内臓の位置関係によるものだと考えます。
その中でもとくに「肝臓」が大きく関与します。
実は、肝臓は約1〜2.5kgあるのです。
これは、だいたい体重の1/50です。
これだけの重さがある肝臓が主に身体の右側に位置します。
右打者のテークバック
右打者は、肝臓が右側に位置するので、体重が軸足に残りやすくなります。
構えの段階からバットが低い位置にあると、スイングの時に軸足に体重が残りすぎてしまい、アッパースイングになりやすくなります。
なので、右打者の理想はグリップを「上→下」に下ろすことが理想です。
さらに、上→下に下ろすことで肝臓の「重み」を利用し、バットを勢い良く落下させることができ、スイングスピードも向上します。
グリップが高い位置から低い位置に移動しているのがわかると思います。
また、右打者の選手は構える際に、肩の上にバットを置いてから構える選手が多いです。
肩の上にバットを置いてからの方が、バットを高い位置に持っていきやすいためだと思います。
左打者のテークバック
左打者は右打者とは反対で、肝臓が右側に位置することで、着地足に体重が乗りやすくなります。
着地足に体重が乗りやすい状態で、右打者と同じように「上→下」に振ろうとした場合、肝臓の重みで投手側に身体が流れ、突っ込んでしまい、必要以上にダウンスイングとなります。
なので、左打者のテークバックの理想は「下→上」です。
柳田選手の場合は、グリップが一度下がってからもう一度上がります。
まとめ
解剖学・物理学的に考えると、
右打者は「上→下」
左打者は「下→上」
にテークバックすると効率的です。
しかし、全員が全員この法則どおりのテークバックをしているかというとそうではありません。
例えこの法則とは逆のテークバックをしている選手がいたとしても、結果を出せている選手はテークバックの前後の動きでうまく調整しています。
現在結果が残せていない方は、まずテークバックから変えてみるといいかもしれません!