トップ選手の足首は細い
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回はトップ選手の足首に着目したいと思います。
❏トップ選手は足首が細い
「ネイマール選手」
「フェデラー選手」
「ダルビッシュ選手」
「大谷選手」
大谷選手は今回足を怪我しましたが、決して足首が細いから怪我をしてしまったということではありません。
噂では足関節後方インピンジメントと言われていますが、これは本来ない場所に骨片ができ、周辺の組織が挟まれることで痛みが出現します。
大谷選手はピッチングの際に足関節を底屈し、しっかりと地面を捉えています。
この足関節の底屈を繰り返し行うことで生じる「オーバーユース」が問題です。
話はそれましたが、なぜトップ選手は足首が細いのかを解説します。
❏足にもインナーとアウターがある
トップ選手の足首が細い理由はインナーマッスルが使えているからです。
足のインナーと言われてもピンと来にくいので簡単にあげていきます。
・後脛骨筋
・長腓骨筋
・長母趾屈筋
・長趾屈筋
これらの筋肉の腱は足首の周辺を通るのでうまく使えている選手は足首が細くなります。
またインナーが働くことができるとアウターとなる下腿三頭筋は活動したい時にできるようになるので瞬発性なども向上します。
❏足のインナーを使う方法
足のインナーを鍛えるためには先程の筋の運動方向にトレーニングを行うことで可能です。
しかし、トレーニングをすることで筋力がアップしても実際に使えないと宝の持ち腐れになってしまいます。
足のインナーを正しく使うためには、足の裏への「体重の乗せ方」が重要となります。
では、足の裏のどの部分に体重を乗せればよいのでしょうか?
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肩甲骨を胸郭上にロックすることで大きなエネルギーが生まれる
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回は自分の筋力以上に大きなエネルギーを出力する方法についてお話します。
❏出力するのは身体の前面
スポーツ動作において重要なことは身体の前面で動作を行うことです。
物を押す時に手の位置が前にあると力強く押せますが、手の位置が身体よりも後ろにあると押す力も弱くなってしまいます。
奥にいる方は身体の前面で出力できていますが、手前にいる方は後面で出力しています。
前で出力できると胸筋や腹筋、前鋸筋を使って強く押すことができますが、後ろで出力すると背筋優位に押してしまうのです。
前鋸筋↓
なぜ、背筋優位に押すことが良くないのかを説明します。
❏肩甲骨を胸郭上にロックすることで大きな力が生まれる
前鋸筋を使うことで肩甲骨を胸郭上に固定することで肩甲骨と胸郭が一つの「剛体」となり、筋力以上に大きな出力を得ることができます。
前鋸筋を使うためには、身体よりも手が前面の状態で動作を行う必要があります。
投球動作のトップで比較してみましょう。
身体の後面で動作を行い、背筋を優位に使ってしまうテークバックがこちら↓
身体の前面で動作を行うことができるテークバックはこちら↓
多くの選手の動作改善指導を行ってきましたが、背筋を優位に使っている選手がたくさんいます。
これは、
「腕のしなりが大事」
「しっかり胸を張れ」
などと誤った指導をしてしまっている方がいるからかもしれません。
以前のブロクでもお話しさせていただいたように腕のしなりは自然とできるものなのです。
しかし、いきなり身体の前面で動作をしようとおもっても中々難しく感じる方も多いと思います。
それを行うには「コツ」があります。
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着地は自然と決まる
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回は、投球動作の着地動作についてお話します。
❏着地は前後の動作の「結果」
着地で膝が内に入ったり、もしくは外に割れてしまったりする方は多くいらっしゃいます。
そこではほとんどの場面で、
「まっすぐ踏み込みなさい」
という指導をする、もしくは受けます。
この指導で着地動作が良くなることで、その前のステップ動作や後のリリース動作が良くなるのであればその指導は正しいと思います。
しかし、着地動作は良くなってもその前後の動作がうまくいかない方が多いのではないでしょうか?
つまり、着地動作は前後の動作の結果であり、自然とまっすぐ踏み込める状態が理想です。
❏着地は上体の回転に左右される
実は着地動作はステップ動作ではなく回転動作が正しくできるかどうかに左右されます。
例えば膝が内に入ってしまう方は、回転に入る際に背骨を反りながら回転してしまう方がほとんどです。
外に流れてしまう方は、身体の開きが早い方に多いです。
着地が悪いからといって、ステップ動作〜着地動作の練習をしても、いざボールを投げようとするとうまくいかない方がいるのはこのためです。
つまり、ステップ動作だけでなく回転動作もうまくできないと膝が割れてしまうのです。
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最も重要なのは「リリース」
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回は、投球動作を改善する上で最も重要なことについてお話します。
❏あなたはどこから動作改善を行いますか?
投球動作を大きく分けると、
ワインドアップ、ステップ、トップ、しなり、リリース、フォロースルー
こんな感じでしょうか!
グラウンドでは、あらゆるところから動作改善を行われると思います。
❏最も重要なのは「リリース」
リリースが重要な理由は、当たり前ですがボールを手放す瞬間だからです。
ボールを手放す瞬間のフォームが悪かったらキレのあるボールを投げることができません。
❏「リリース」から逆算してフォームを作る!
リリースのフォームがしっかりできると、その前のトップやしなりなどの動作は正しいリリースの位置を作ろうとするため自然とできるようになります。
よく、ステップが大事!トップが大事!と耳にします。
それももちろん大事です。
しかし、ステップやトップができたからといって「リリース」が決まらないと意味がなくなってしまいます。
私もトップやステップからアプローチをすることがありますが、それは正しい「リリース」を理解し、そこに繋げることができるからです。
では、正しいリリースとはどのような形なのでしょうか?
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床反力エネルギーを推進力に変換する方法
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回は床反力エネルギーを推進力に変換する方法についてお話します。
❏床反力が加わる方向
歩いている時や走っている時はこちらの様に矢印の方に力が加わります。
❏芸能人の走り方
綾野剛さんと山崎賢人さんの走り方を比べてどちらが床反力を使えていると思いますか?
綾野剛さん
山崎賢人さん
正解は山崎賢人さんのファンの方には申し訳ありませんが、綾野剛さんの走り方です。
ではなぜ綾野剛さんが床反力エネルギーを推進力に変換できるのかを解説します。
❏背中側にエネルギーを逃さないことが重要
山崎賢人さんの走り方は体幹と頭頸部が伸展しているため、床反力エネルギーが背中側に抜けてしまっています。
身体が背中側に反っているのがわかります。
一方綾野剛さんは、身体が後ろに反らずに床反力エネルギーを推進力に変換しています。
❏どうすれば床反力エネルギーを推進力に変換できるのか?
以前のブログで山崎賢人さんはコア(腹横筋)が使えているとお話しました。
もちろん綾野剛さんも使えています。
つまり前提としてコアが使えるかどうかが重要です。
コアが使えた上で、床反力エネルギーを推進力に変換するには「胸筋」が使える必要があります。
身体を反るのが良くないからといってただ前傾姿勢を取ればいいというわけではありません!
どのように胸筋を使えばいいのでしょうか?
ちなみに私は胸筋が使えるようになって同じ力で2km走ったのにこんなにタイムが変わりました(笑)
↓ ↓ ↓
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8割の野球選手が誤解しているテークバックの仕方
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
前回の記事ではグローブ側の腕の使い方についてお話しさせていただきました。
今回は、テークバック時の投球側の腕の使い方についてお話します。
❏身体が開くのは投球側の腕が原因かもしれません!
身体が早く開いてしまう原因は、グローブ側の腕の使い方だけでなく、投球側の腕の使い方にも問題があります。
例えば、テークバックをしてからトップの位置を作る際に、はやく肩の外旋が生じてしまうと身体が開いてしまいます。
プロの選手でもトップ時に肩関節は外旋しますが、積極的に外旋しているわけではありません。
❏投球側も前腕は回内、肩関節は内旋
前回の記事でグローブ側の腕は「前腕は回内、肩関節は内旋する」と述べました。
実は投球側の腕も同じです。
みなさんのイメージはどれだけ肩が外旋し、胸を張った姿勢を作れるかが重要だとお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかし、先程も述べたように積極的に外旋しているわけではありません。
肩関節の外旋は投球側の腕に慣性の法則が働いた結果自然となるのです。
金子千尋投手を例に見ていきましょう!
この段階ではボールの側面が見えています。
ボールの側面が見えなくなるほど前腕が回内し、連動している肩関節も内旋します。
肘が上がっていく段階でも前腕の回内、肩関節の内旋は変わっていません。
トップの位置です。この段階でも前腕の回内と肩関節の内旋をギリギリまで保持しています。
体幹が回転しはじめるのにつられて右肩は自然と外旋します。しかし、この時のポイントは前腕を回内位に保持しているということです。本人のイメージでは恐らく、積極的に外旋させようとしているわけでなく、ギリギリまで前腕の回内、肩関節の内旋を保持しようとしていると思います。
ボールがはっきり見えるほど前腕は回内位を保持しています。しかし、体幹がさらに回転するため肩関節は先程より外旋します。
ようやくここで前腕が回外、肩関節が最大外旋位となります。
先程も述べたように金子投手は積極的に前腕を回外、肩関節を外旋しているのではなく、ギリギリまで前腕の回内、肩関節の内旋を保持しようとしています。
これにより、身体が開くことなくテークバックができます。
❏まとめ
投球側の腕の使い方は「前腕は回内、肩関節は内旋」するイメージがとても重要です。
肩関節の最大外旋を作ろうとなしなくても、ボールが頭部の後ろに残ろうとする「慣性の法則」を使うことができれば自然と最大外旋は生じるのです。
はやく外旋が生じてしまうと身体も開き、スピードの低下とコントロールの悪化が生じてしまいます。
また、テークバックで前腕の回内・肩関節の内旋に加えてある部分の運動を少し意識するだけでリリース時の指のかかりが驚くほどよくなります。
知りたい方はぜひお問い合わせくださいm(_ _)m
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グローブ側の腕のエネルギーを逃さない方法
こんにちは。
理学療法士・スポーツ動作改善トレーナーの室田です。
今回は、グローブ側の腕の使い方についてお話します。
❏身体がなぜ開くのか、壁(タメ)ができないのか。
「身体が開くのが早い」
「壁(タメ)ができていない」
という言葉は野球を経験された方なら一度は耳にしたことがあると思います。
開くのが早いのも壁ができないのも
「手→前腕→肩関節→肩甲骨」
の連動ができていない場合がほとんどです。
この4つの部位のうちどれか一つでも違う方向に動いてしまうと身体が開き、壁ができなくなってしまうのです。
❏連動性を出す
連動する一部分をご紹介します。
「前腕の回内」と「肩関節の内旋」です。
今まで多くの野球選手を指導させていただいた中で多かったのは、前腕の回内が乏しく、それにともなって肩の内旋も乏しくなることでした。
つまり、肩関節が外旋してしまうために身体の開きがはやくなっていました。
やっていただけるとお分かりいただけると思いますが、手のひらを上に向けるように肩を外旋すると胸が開いてしまいます。
この胸が開くタイミングが早くなると結果的に身体の開きも早くなり、スピードの低下やコントロールの悪化につながるのです。
❏グローブの先を下に向ける
グローブの先を下に向けるだけで先程の前腕と肩の連動は作れます。
まずは、グローブの先を下に向けるだけでも開きを抑えられると思うのでぜひやってみてください!
❏4つの関節の連動性を出すには?
先程述べた「手→前腕→肩関節→肩甲骨」の連動性を出すにはコツがあります。
今日ご紹介した前腕と肩の動きを変えるだけで良い変化は出せると思います。
しかし、それだけでは手から肩甲骨までは連動しません。笑
そのコツを知りたい方はぜひお問い合わせください!笑
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